住宅財形が中古マンション購入の頭金に使えませんでした
住宅取得は、サラリーマンが住宅取得のために貯蓄する定番の財形。マイホームを購入するために毎月、貯蓄してるひとも多いと思います。
貯蓄している住宅財形を解約して頭金にして残りを住宅ローンで借り入れようと銀行へ相談に行ったときにまさかの自体が判明しました。それは、
住宅財形は中古マンション購入の頭金に使えない!
どんな手を尽くしても中古マンション購入の頭金に住宅財形を使えませんでした。
使えなかった理由と、使えなかった住宅財形分の資金をどのようにリカバリーしたかを説明してます。
住宅財形が頭金に使えなかった理由
住宅財形の払い戻し条件はふたつあります。
- 住宅の購入・増改築目的で可能。 ← クリア
- 中古マンションの場合、耐火構造の住宅で築後25年以内で50㎡以上 ← クリア
解約の条件はどちらもクリアしてるのに使えなかった理由は、
解約に必要な書類が揃ってから現金になるまで日数がかかるのです。
中古マンションを購入して売買契約を結んだときに売主から買主(あなた)への引き渡し日(決済日)を決めます。引き渡し日(決済日)は約2週間後でした。銀行が住宅ローンの本審査を行ってから契約するまでの期間なので2週間程度が妥当のようです。
住宅財形の解約にはこのときに取り交わす売買契約書が必要になります。すべて揃った書類を揃えて、住宅財形の解約手続きを提出しても住宅財形の払戻金はすぐに振り込まれません。自分の場合は、会社の処理が毎月20日締めで翌々月払いのため、3月に解約手続きをして振り込まれたのは5月でした。
つまり、2週間では、住宅財形を解約して現金化できないため頭金にできないのです。
もちろん、売買契約をしてから引き渡し日を数か月後にできれば住宅財形を頭金にできますが中古マンション物件の場合、売主としては管理費や固定資産税などの費用が掛かるため売買が成立したら早く引き渡したいのです。数ヶ月も持ってくれません。
住宅取得前の払出し(解約)に必要な3つの書類
- 売買契約書 ← これを揃えることができない。
- 住宅の「登記事項証明書」
- 「住民票の写し」または「住民票記載事項証明書」
これが中古マンションを購入するときに住宅財形の貯蓄を頭金につかえない理由です。
頭金にできない住宅財形をどうすればよいか?
解約できない住宅財形は頭金には使えませんので不足してしまった額をなんとかします。
① 住宅ローンの借入額を増額
すでに中古マンションのいい物件を見つけているなら住宅ローンの借入額を増額しましょう。そして住宅取得後の払出で後日、繰り上げ返済しましょう。
注意することは、頭金を見越した事前審査をしていた場合は、融資の増額が可能か銀行に確認をしましょう。住宅財形は担保にならないので増額の可否は査定次第です。
自分は、借入額を増額できました。借入金をギリギリで考えているひとは早めに銀行と相談した方が良いです。
② 住宅目的外で解約して現金化
いままでせっかく住宅財形をしてきたのにもったいないですが住宅目的外で解約します。目的外で解約した場合は、過去5年の利息に対して20%課税されてしまいます。
注意としては、住宅目的外で解約してもそれなりに日数がかかります。
③ 特別な方法(締結予定通知書)
契約前に資金が必要なときに住宅財形として解約する特別な方法として請負契約等の締結予定通知書という方法があります。
契約締結予定書とは、契約をする予定を証明した書類で契約を前提とすることで「住宅取得前の払出し」ができます。詳しくは別の記事で解説します。