売買契約のときに気をつけたい「設備の引き渡し」のポイント
気に入った中古マンション。購入の意思が固まったら売買契約となります。
売買契約とは、売主と買主、不動産業者でテーブルを囲んで不動産売買の契約をすること。
中古マンションの購入で特に注意したいポイントが瑕疵担保責任と設備の引き渡し修復。どっちもマンションに不具合があったら売主の責任で修繕するということ。
買主(あなた)が損しないようになっているけどうっかりすると失敗することがあるので「設備の引き渡し」のポイントを知っておきましょう。
中古マンションの瑕疵担保責任
雨漏りやシロアリ、主要部の腐食、給排水管の故障などの瑕疵(かひ)があったときの保証。中古物件の場合は、最長3ヵ月程度。売主が個人のときは契約によって免除されていることもあるから気をつけたい。
設備の引き渡し修復
設備の引き渡し修復とは部屋の中にある様々な設備の修復について。
これはマンション設備で不具合があれば売主の責任で修復しますという項目。とても親切っぽく書いてあるけど保証してくれる期間は引き渡してからたったの7日間しかない。
7日間で確認しなきゃいけない設備リスト
- 給湯関係(給湯器、お風呂)
- 水回り関係(浴室設備・洗面設備・トイレ・防水パン)
- 空調関係(冷暖房機・換気扇・換気システム)
- その他(インターホンやドアモニタ)
電気、水道は購入前の内覧でも事前にある程度の確認はできるけどガス給湯関係は要注意!マンションを購入してからの確認になるので引き渡し後はガス会社にすぐに開栓してもらおう。引き渡し日が決まったらまずガス屋に予約しよう。
まずはクロスの張替えなどのリフォーム、引越しの前にガス開栓すればいいかな?などとのんびりしてると7日はあっという間にすぎてしまいます。
実際に使ってみたら給湯器からぬるま湯しか出なかった。
契約のときに「使っていて特に問題や不具合はありません。」とニコニコしてのに嘘つき!
もしも開栓が遅くなって1週間が過ぎていたら費用はこっち持ち。
あぶなかったです。余計な数万円を支払うところでした。ガス設備の修理は高額になることが多いのでキッチリ確認しておきましょう。
教訓:よくしゃべる売主の言うことは信じない
いい人そうに見えていたのにバレなきゃ黙っておこうコレでした。
マンションの色々な設備は10年過ぎるとガタがきて故障も出てきます。自分でしっかりと確認しておきましょう。えー!1週間で全部、確認するなんて無理!って人は交渉してみましょう。
「引き渡しからリフォームするので住み始めてから1週間でいいですか?
特に問題や不具合がないならいいですよね?」
問題ないなら快く応じてくれるはずです。
設備で絶対にチェックしておくポイント
- 床暖房は、暖かくなる?暖かくならない箇所はない?
- 給湯器は、温度設定にあったお湯が出る?緩くない?
- 洗面台、流し台、トイレなど水廻りで水漏れはない?
- 洗面台、風呂は栓をして水が抜けていかない?
- 換気扇、きちんと動作して異音はない?
などなど。
細かいと思うかもしれないけど、まさか!?と思うところも確認しておきましょう。せっかく購入したのに後で気がつくとがっかりしちゃうから。
もう会わないしバレなきゃ儲けもの的な売主もいます。
実は、洗面台の下の水漏れには気がつかなかった。ポタポタじゃなくてじんわりと滲み出てくるような水漏れだったので初めの点検では気がつきませんでした。締め付けたら直ったけど危なかったです。
設備の確認は全部したか? ヨシ!